Physio fitの大野です。
股関節痛の代表例は変形性股関節症です。
国内のX線診断による変形性股関節症の有病率は1.0~4.3%で、これを日本の人口で換算すると120万~510万人になります。
※引用:人工関節ドットコム
https://www.jinko-kansetsu.com/pain/hip/oa.html
※国内の変形性股関節症は有病率は様々な研究が出されています。
変形性股関節症は男性より女性が発症しやすく、女性の方が筋力も男性よりも弱く重症化しやすく進行のリスクが高いと言われています。
股関節の痛みはstageを把握することで対応が異なります
変形性股関節症と向き合っていくために、ご自分の重症度を把握することは非常に重要です。
4段階の病期で進行します。
手術せずに治すこと「保存療法」と言います。
保存療法で痛みが取れる可能性が高いのはstage2までです。
stage3まで進行すると痛みが強くしつこく、stage4に移行するスピードが非常に早いです。
stage3-4でも保存療法で痛みが取れることもありますが、
① 股関節の動きにくさが残る
② 環境変化に痛みを起こしやすい(痛みの再発率が高い)
③ 股関節と別の場所(足首、腰、首)で痛みを起こすことが多い
④ 歩き方が少し引きずって見える
などのことが残る可能性が多いです。これは写真を見てもらってもわかるようにすでに股関節の破壊が進んでいるため正常な機能をしにくいからです。
だから、
*股関節に違和感
*股関節の痛み
*股関節の制限
を感じたらすぐに整形外科に受診をして、変形性股関節の有無を調べて自分の現状を把握してください。必要な所見はレントゲンですから、最初にいく場所は整形外科です。
「レントゲンで特に何も出てないから変形性股関節症の初期段階だね」
と整形外科医に言われたら、まだ自分でなんとかなります。
「だいぶ進んでいるね」
と言われたら、もしかしたら保存療法ではなんともならなくなっているかもしれません。
stage1-2のリハビリで重要なこと
リハビリを開始していく中で重要なのは、理学療法士や治療家と以下の共通認識ができているかが重要です。
*筋力はどこか弱いのか?
*関節の柔軟性はどこが低下しているのか?
*日常の作業で何を気をつければいいのか?
*自分は毎日どのようなことを実行し、何をしていいのか?
*スポーツはこのまま続けていいのか?休むべきなのか?
stage1-2の状態でもトータル的なリハビリマネジメントができておらずstage3-4に進行していくことは多々あります。
もし、あなた自身が「そんなのは任せておけばいいや」とほったらかしにしていたら、手術するしか方法がなくなっているかもしれません。
※策をこうじていても、「急速破壊型股関節症」と言ってどうにもならない場合もあります。芸能人では坂口憲二さんがこれで芸能界を引退していますね。
ご自身の股関節のstageが把握できたら、早めに自分の治療計画(上の共通認識)を把握し、自分が毎日にどのように取り組めばいいのか?(毎日やるべきこと)というのを明確にしてください。
先延ばしにせずに、取り組めばきっと良い結果が得られます。
特にあなたが
*女性
*臼蓋形成不全
*運動不足
*なんらかの合併症を持つ
場合はなおさら危機感を持って取り組むことをオススメします。
リハビリスタッフの中には、若手やモチベーションが低いスタッフがいますから、もし質問しても答えられない、答えが曖昧な場合は担当を優秀なスタッフに変えてもらう提案をしましょう。ぜひあなたの身体はあなたが守ってください。
stage3-4のリハビリで重要なこと
あなたのゴールを明確にして、まずは保存療法を全力で取り組むことを推奨します。
*日常復帰を目指す
*仕事復帰を目指す
*スポーツ復帰を目指す
日常復帰であれば、少し生活に配慮すれば身体を自分で管理しながら生活できる可能性があります。
仕事復帰に関しては、立ち仕事・荷物の運搬する仕事は非常にリスクがあります。仕事の仕方をなるべく股関節に負担をかけないように相談しながら環境づくり、仕事の仕方を整理していってください。
スポーツ復帰は、非常に困難な道のりです。頑張っても達成できないこともあります。信頼できる方に相談をしながら行ってください。
どの場合も手術を視野に入れながら最適な方法を選択することをお勧めします。
変形性股関節症と診断されたあなたへ
変形性股関節症になっても、落ち込まず適切なマネジメントをすれば誰でも明るい未来が待ってます。
私のところではこのマネジメントに全力を注いでいます。相談できる方がいなければ気軽にお電話ください。