Physiofitの大野です。
Physiofitでは、仕事復帰やスポーツ復帰、趣味を再び楽しむために痛みのない身体、痛みを起こさない身体へ身体づくりをされる方が多く通われています。
その中でも私が力を入れてサポートしているのが、変形性股関節症の方への身体づくりです。
前回、変形性股関節症の方向けに書いたブログでstage把握の大切を書きましたので、今変形性股関節症で手術をされていない方はそちらも是非ご覧ください。
変形性股関節症の手術が必要な方はstage3-4の方です。
進行期あるいは末期と診断された方です。
もしあなたが人工関節に手術をしようか悩んでいるのであれば、以下のことを知っておいてください。
リハビリの可能性を十分に試しておくこと
まず、人工股関節は「消耗品」です。
耐用年数20年~30年と言われています。
- 40歳で手術 → 人工股関節の寿命60~ 70歳
- 45歳で手術 → 人工股関節の寿命65~ 75歳
- 50歳で手術 → 人工股関節の寿命70~ 80歳
- 55歳で手術 → 人工股関節の寿命75~ 85歳
- 60歳で手術 → 人工股関節の寿命80~ 90歳
- 65歳で手術 → 人工股関節の寿命85~ 95歳
- 70歳で手術 → 人工股関節の寿命90~100歳
大体このような目安です。
もちろん個人差も大きいとは思いますが、やはり「消耗品」ということを意識してください。
しかし、
- 運動療法を試していない
- 電気やマッサージのみのリハビリしかしたことがない
という方はまだまだリハビリで痛みが緩和する可能性があるので、ぜひ運動療法を試してください。
相談する相手がいなければ私が相談にのりますので是非ご連絡ください。
手術する執刀医は経験豊富で成功実例の多い先生にお願いすること
リハビリの可能性を全て実行してみても痛みが良くならず歩くことや立ち上がることそして夜間の痛みも強く、改善されない場合もあります。
その場合、主治医の先生から外科を紹介され手術を提案され手術の選択を迫られるかと思います。
しかし、手術を選択する場合は
- 股関節の専門医であること
- MIS(Minimally Invasive Surgery)手術であること
※通常の人工股関節術に比べて傷口が小さく筋肉をできるだけ切らない手術方法です。手術による筋力低下や組織への負担が少なく、手術後回復が早まります。
- 年間人工股関節手術件数を100件以上あること
※200件以上執刀されている先生もいます。多い方が良いです。
を是非参考にしてください。
手術を決断してから手術までリハビリが必要であること
手術後の回復速度は、股関節周囲の筋力と密接に関係があることは国内外の論文にて多数報告されています。
手術前の股関節の筋力が高ければ高いほど、手術後の筋力回復がスムーズになります。
「リハビリは手術してから」
とは考えず出来るリハビリをコツコツと毎日続けましょう。
手術後でも身体づくりをすることで十分に生活やスポーツが楽しめるということ
手術後でも身体づくり次第で全く身体の動きや痛みが変わります。
仕事の作業、趣味、スポーツなどに合わせてリハビリの仕方を変更させる必要があります。
病院では、日常復帰に合わせてのリハビリに重きが置かれます。そのため、趣味やスポーツへの復帰を相談したら、怪訝な顔をされてしまうこともあるかもしれません。
- 手術前に十分に股関節周りの筋力をつけておくこと
- 良い手術を選択すること
- 手術後にもしっかり筋力・柔軟性を育てていくこと
これを念頭に入れて手術に臨んでください。
きっと段階を踏んで1つ1つ準備していけば明るい未来が待っています。応援しています。