なぜ、肉離れをしてしまうのか?なぜこんなにも繰り返すのか?
と悩んでいる方も多いと思います。また再発が怖くて、走りやスポーツに支障ができる方も多いでしょう。
そもそも肉離れとは、
『急激な筋肉へのストレス』
によって筋肉が耐えきれずに損傷・断裂を起こした状態です。多くは急激に筋肉が伸ばされたのに対して、筋肉を縮めて止めよう(遠心性収縮と呼ばれる伸ばされて力を発揮する筋肉の使われた方)とした時に起こります。
特に多い肉離れは腿裏のハムストリングと呼ばれる箇所で階段や坂道を下る時や、ジャンプしてからの着地、ダッシュして急激にブレーキをかけた時に損傷しやすいです。
損傷・断裂にも程度があり、完全に断裂したものから程度の弱いものまで人それぞれです。
この肉離れの全てにおいて言えるのが、「瘢痕」が形成されるということです。
文字通り筋肉が離れてしまい、その間新しい組織が生まれます。それが瘢痕です。
瘢痕組織は以前の筋肉よりも伸縮性乏しく、それでいて脆弱です。
この瘢痕組織の伸縮性を取り戻さないと傷ついていない組織にストレスがかかりやすい状態にさらされてしまいます。
よくあるのは復帰しても、同じ筋肉の別の場所が痛くなる状態です。
ですので、以下の点に注意してこの瘢痕組織を身体に馴染ませ、肉離れの再発をふせがないといけません。
① 瘢痕化した組織をしっかりと柔軟性を出す
② 瘢痕組織の伸張性の増加とともに徐々にスポーツ負荷を高めていく
③ そもそも肉離れを起こす原因となった動作の不安定性の改善や柔軟性の許容範囲の低さを解消する
文字で書くのは簡単ですが、実際にこのように行おうとするはなかなかの大変さです。
ですが、しっかりと対処すれば以前より怪我のしにくい身体になります。
もどかしいですが、頑張って治して行きましょう!