Physio fitに通われるお客様のほとんどがランニングかトライアスロンを楽しむ40代以上の方々になって参りました。
なるべく復帰できる人は復帰してもらい、生涯スポーツを楽しんで欲しいなと思います。
皆さんのご要望に応えるうちに私の中でのノウハウも日々ブラッシュアップしております。
真剣に向き合っていると発見も多く
痛みを抱える人
痛みを抱えずに対処できる人
そもそも痛まない人
の特徴も傾向もあります。
① 痛みに対する知識不足
② 身体に対する知識不足
③ 走りに対する知識不足
④ ”リカバリー”期間の不足
⑤ 身体作り不足
などなど色々と人によって違いはあるにしても
知識か方法か実践が不足していているのは明らかかなと思います。
身体の状態は身体の状態で傾向はありますが、
以上のようにあげてそもそもランニングを続けるための
向き合うのに必要な要素が欠けている場合があります。
だから、やっぱり微力ながら私でも知識の発信はしなければと思い、筆をしたためております(実際はキーボードを叩くだけですが笑)。
なぜ痛みを繰り返すかというと極論
“怪我をしたのはあなたのランニングにあなたの体が適応していないからです”
あたり前のことですが、 あなたのランニングに耐えられる身体じゃなかったからあなたは怪我をしました。
前提にどれだけゴットハンドの治療家がいても、あなたの身体があなたのランニングに耐えられる状態になっていなければまたあなたはランニングで痛みを引き起こします。
世の中には効果的な治療や、新しい治療法はたくさんありますが、
そこをジプシーしていていって、今回はよかった、今回はだめだったということを繰り返すよりも
自分の身体がどうなっているのか、自分が痛くなった要因はなんなのかということを
突き詰めていって自分の身体の改善に必要なことを探しにいく、コツコツやる方が実は近道だったりします。
冒頭から読みたくなくなったら申し訳ないです。
でもハッとしたなら読んで欲しいと思います。
あなたのどのようにランニングをしているかによってあなたにあった痛みの改善方法は異なります。
ランニングといっても、あなたがキロ4分以内に走る人なのか、キロ6分30秒以上で走る人なのか、キロ3分30秒以内に走る人なのかという走るスピードも異なります。
“走るスピードが早い人、早くしたい人ならば、それ相応の下肢の筋力が必要です。”
またはあなたが大会に出ない人なのか、フルマラソンに出る人なのか、トレイルランナーのか、ウルトラマラソンランナーなのか、トライアスロンのショートが主な種目か、ミドルなのか、ロングなのかでも走る距離が異なります。
“走る距離が長い人ならば、股関節や膝や足首に負担のかからない身体の使い方/走り方の習得も、体幹の筋力も必要です。”
走っている距離と走るスピードでどれくらい週に走っているのかと、今後どの頻度で走りたい予定なのかも異なります。
“走る頻度が多い方ならば、休憩のタイミングや疲労の蓄積の除去の方法の習得が必要です。”
あなたのどのようにランニングをしているかによってあなたにあった痛みの改善方法は異なります。
人はそれぞれ身体の構造が微妙に違います。
あなたが怪我をしたことがある人なのか、病気をしたことがある人なのか、なにも怪我も病気もしたことがない人なのかという過去の病歴や過去の怪我でも身体の構造が異なります。
また、あなたが仕事が忙しい人なのか、主婦業が忙しい人なのか、またまたランニング以外の趣味に忙しい人なのかという日常生活の過ごし方も異なり時間の作り方も異なります。
あなたがこれまでにどんなスポーツをしていたのか、変わった趣味があるのか、仕事の特性的に座り仕事なのか、立ち仕事なのかによって日常的な身体の使い方の癖や、左右のバランス、上半身・下半身のバランスも異なります。
また、あなたがどのような体型なのか、痩せているのか、少し体重が多いのか、筋肉質なのか、骨格が細いのか、骨盤が大きいのか、股関節の形成不全を抱えている人なのか、外反母趾がある人なのかなど姿勢や骨の状態も異なります。
あなたのこれまであなたが親から頂いた骨格や姿勢の状態、あなたが培ってきた、使ってきた、痛めつけてきた身体の状態によってもあなたの身体の状態は千差万別ですので痛みの改善方法は大きくも小さくも異なります。
人はそれぞれ身体の構造が微妙に違います。だから、それぞれ身体の作り方も治し方も人それぞれ微妙にも大きくも異なってきます。
初期処置が大切です
その上でまず言えることは痛くなってしまった初期の処置が大切です。
このぐらいの痛みなら大丈夫だと思わずに、痛くなったら信頼できる整形外科や信頼できる整骨院へいって適切な初期処置をして頂いてください。
痛くなった初期の状態は”炎症”というものが起きています。炎症の治療をしっかりやっているかやっていないかで長引くかどうかが決まるといっても過言ではありません。
炎症とは何かというと組織が壊れていますよというサインです。
炎症が起こった状態では、炎症を増加させる負荷や姿勢は与えてしまうことはいけません。
治療として安静、固定、消炎処置が必要なのです。
この炎症の治療を怠ったまま走り続けるとどうなるかというと
人間の身体は優秀ですから、自動修正能力を持っています。一度痛みが無くなったりします。
右脚に体重を欠けて過ぎて痛くなったのなら、左脚に体重をかけよう。
足首に負荷がかかり過ぎているのならば、膝に負荷を分散しよう。
腰に痛みが出るのならば、もう少し外側に体重をかけて腰への負荷を減らそう。
痛くならないように痛みが出る場所をオートマチックに庇って走れるようにできています。
あなたはこの痛みの自動修正能力により「あれ?全然大丈夫!」と思ってしまうでしょう。
しかし、これが長く続くランニングの時の痛みの悲劇の始まりです。
治されていない炎症は一度表舞台から顔を潜めます。
そしてまたあなたが頑張ろうとするときや、あなたが疲れたときなどあなたが弱っている時に再び表舞台に出てきて悪さをしはじめます。
長く続けば続くほど、何を庇ってその姿勢や動きになっているのかがわかりにくくなっています。
なのであなたの身体の歴史をまとめることをオススメします。
私が普段使っているカルテを少しお見せします。
・自分の人生でいつどこが痛くなったのか、
・自分の人生でいつどこを骨折をしたのか
・自分の人生でいつどこの病気をしたのか
痛くなった始まり、大きく身体を崩した骨折と病気をできるだけ細かく整理することでどこを庇ってきたのかが見えてきます。
昔サッカー部で右足首を骨折しているから右膝で庇いやすいから右膝のケアや筋力が低下すると膝や股関節が痛くなりやすいとか
小中高と実は運動部ではなくて、生理痛が酷かった時期があり、お腹とか背中が弱くて長時間が走ると腰が重くなり、中々スピードをあげた練習や長距離を毎週続けて走れないとか
テニス部で右肘の怪我があり、実は体幹の重心が右に傾いていて、大会出ると大きく悪化してしまい走れなくなるとか
痛みの原因は〜〜筋の炎症とか、〜〜靭帯の炎症とかそういうところで言われるかもしれないし、実際その炎症をとることは絶対的に必要なのですが、そもそもあなたが痛くなった原因は走りに適応できていないあなたの身体にあるので、しっかりランニング復帰して気持ちよくランニングを早くなったり、継続したりするには、あなたがあなたの身体を知りあなたの身体の舵取りの仕方を知る必要性があります。
怪我が少なかった人や骨格に恵まれている人や怪我とは無縁の方には、この話はいらないことですが、怪我をいっぱいしてきて、骨格的に体格的に思い当たる縁がある人には耳を塞いで欲しくない内容です。
グサッときましたよね。あえてグサッとくる文章を書きました笑
最後、私の感情が入ってしまいました笑
このブログを読んだ後に
だからストレッチしなければいけないんだとか
だからトレーニングしなければいけないんだとか
だからしっかり治療しておかなければいけないんだとか
だからメンテナンスやレスト期間で大切なんだとか
あなたが思ってくださればこのブログを書いて正解だったかなと思います。
皆さんのはつらつとしたランニング人生の肥やしになれば幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。