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新しい治療の概念 ”PEACE &LOVE”

Physio fitでは従来のRICE処置ではなく、カナダのランニングクリニックというランニング障害の科学的な治療を推奨している国際的な教育団体が推奨している『PEACE &LOVE』という最新の炎症処置・回復を早める方法をランニング障害の治療の考え方で推奨しています。

従来の炎症のRICE処置

RRest安静
IICEING冷やす
CCOMPRESSION圧迫、固定
EElevation心臓よりも足を高くあげる

PEACE&LOVEによる炎症処置および回復を早める方法

PPROTECTION
保護 
外傷後の数日間は痛みを伴う活動や運動を避けてください。
EELEVATION
挙上 
怪我をした部位をできるだけ頻繁に心臓よりも高く挙上します。
AAVOID ANTI-INFLAMMATORIES
抗炎症薬を避ける
怪我をした組織の回復を低下させる可能性があるため抗炎症薬の服用は避けてください。またアイシングも避けてください。
CCOMPRESSION
圧迫 
弾性包帯を使用して腫れを抑えます。 
EEDUCATION 
教育 
患者の状態に最も適した対処法を教え、過剰な医学的診察と薬の服用、そして不必要な受動的療法を避けるようにします。
&
LLOAD
負荷
痛みと相談しながら徐々に適切に日常生活に戻るようにしましょう。いつ負荷を上げて行けばいいのかは身体が教えてくれます。
OOPTIMISM
楽観思考
自信を持ち前向きな考え方を持つことで最適な回復が可能になります。そのためにもポジティブ思考に切り替えることが重要です。
VVASCULARISATION血管新生痛みを伴わない有酸素うんどうを行うことで、負傷組織への血流を増やし回復を促進させます。
EEXERCISE
運動
回復に向けた積極的なアプローチを取ることで、体の動き、筋力自己受容性感覚を回復させます。
ランニングクリニックのPEACE &LOVEより引用

Rest(レスト)がなくなり、P:PROTECTION(保護) 、E:EDUCATION (教育) に変化しております。
保護(テーピングや運動制限)をすれば移動しながらでも完全に安静しなくても大丈夫な状態もあります。
また回復程度によって、徐々に制限や保護を解除していく必要があります。

ICEING(アイシング)は、不必要に期間が長期化すると血流が制限され細胞活性が抑制されてしまい、損傷を治すために予定されていた白血球やマクロファージなどの分泌が得られなくなってしまいます。
現在アイシング効果が実は効果的でなく、長期化したアイシングは逆効果だと見直されてきています。
ICE INGをする場合は怪我したその日、もしくは次の日程度までで大丈夫です。

AVOID ANTI-INFLAMMATORIES(抗炎症薬を避ける) が追加されています。
炎症が起こることは全て悪いわけではなく、組織の修復に必要な物質・細胞の分泌も行うために必要なものです。
抗炎症薬の服用は、回復に向かわせるための正常な炎症をも抑制してしまうので抗炎症薬の服用は避けましょう。

さらに、積極的に回復を促すためにL:LOAD(負荷) 、O:OPTIMISM(楽観思考) 、V:VASCULARISATION(血流を増やす) 、E:EXERCISE(運動) が追加してあります。
適切な負荷をかけていくこと、常に前向きに取り組むこと、血流を増やすこと、適切な運動を与えていくことが大切になります。

RICE処置の問題点を取り除き、新しく緻密に設計された復帰計画が出せるのが”PEACE &LOVE”になります。
主に怪我をしてから3日までをPEACEを用いて処置を行い、3日以降はLOVEを用いて回復を早めていきます。
Physio fitのスポーツ障害の処置の基盤は”PEACE &LOVE”の考え方が担っています。