フィジオフィットは”ランニングクリニック認定ランニングケア施設”です。
ランニングクリニックって?
ランニング・クリニックとは、ランニング障害の治療・予防法において根拠に基づく画期的な理論、技術を提供するカナダの発祥の専門家集団です。
ランニング・クリニックのメンバーはエビデンスベース(科学的根拠に基づいた)のランニング障害に対する考え方や知見を用いてランニングに対して信頼性の高い、画期的なアドバイスができます。
日本では東京と愛知県の2施設しかまだランニングクリニックの概念を持った施設がありません。
その1つがPhysio fitになります。
Physio fitからは以下の6つのランニングケアの提案をランニングを楽しむ皆様にさせていただきます。
- ランニング障害に対する大きな主軸「適応理論」
- ストレッチだけではケアは足りない
- 怪我をしない走り方の意識は腰高?腿の引き上げ?腕振り?ケイデンス!
- 靴に対する根本的な提案
- カーボンシューズはあなたに必要ですか?
- 科学的にパフォーマンスを上げるコツは…
1. ランニング障害に対する大きな主軸「適応理論」
怪我をした後に、怪我が急に治るわけではありません。
徐々に怪我した場所が回復しながら、そして怪我の後にランニングしていなかった状態で落ちてしまった体力を補いながら、徐々に適応していく負荷を与えられて、ランニングできる状態へと適応していきます。
日常的な痛みがなくなったからといってすぐにランニングできるとは限らず、地道な身体慣らしが大切になっていきます。
ベッド上でのマッサージや徒手、電気だけでなく、トレーニングや実際のランニングを交えながら「ランニングの負荷に身体を適応させながらランニング復帰を目指していく」のがランニングクリニックの適応理論です。
ランニングにおけるメカニカルストレスの測定
2. ストレッチだけではケアは足りない
怪我をしないために何をすればいいのか?
ストレッチだけをしていればそれでいいのか?
答えはNO!です。
ランニングは日常生活の衝撃よりも、腰、股関節、太もも、膝、ふくらはぎ、足首、足など腰から脚にかけて大きな衝撃を加える動作になります。
ストレッチで筋肉を伸ばすだけでは、衝撃から身体を守ることはできません。
ランニングの衝撃から身体を守るための対策をしていきましょう。
3. 怪我をしない走り方の意識は腰高?腿の引き上げ?腕振り?ケイデンス!
怪我をしないために、怪我から復帰するための重要な身体のコントロールがあります。
重心?股関節の使い方?腕の振り方?
実はこれらよりも最も重要な身体のコントロールがケイデンス(脚の回転数)になります。
脚の回転数を上げることで着地1回1回の衝撃が減少します。
着地の衝撃が減少すれば、各関節、各筋肉にかかる負担が減り、かつ最小限の力で同じスピードを保つことができます。
そして、急な姿勢な変更や着地の仕方の変更は実は合わないと怪我を引き起こすリスクが高まります。
自分が1分間にどれくらいの脚の回転数なのかを知り、適切な回転数を意識して走っていきましょう。
4. 靴に対する根本的な提案
シューズショップでは衝撃吸収ができるクッション、踵がコントロールできるソール・ヒール機能、スムーズな重心移動を促すつま先が上がった構造、そしてバネを補助する硬いアウトソールを良い靴の条件として提示します。
これらの機能がある靴は確かに初めの履きごごちはとても素晴らしいです。
さて、これらの靴の機能は怪我を引き起こさないために本当に必要でしょうか?
実は長期的に見るとそうでないことがこれまでの研究で明らかになっています。
ましてや、長期使用することで腰、股関節、膝の怪我が多くなる、足の筋力が低下という研究も明らかになっています。
シューズショップがオススメする良い靴が自分にあっているかは実は異なるかもしれません。
5. カーボンシューズはあなたに必要ですか?
カーボンシューズを履くと確かにスピードが上がります。
しかし、自分の筋力でない要因でスピードを高めている要因もあり、1回1回の脚・腰への負荷がグッと上がってしまいます。毎月の走る距離が十分詰めている、スピード・スプリント練習も身体に問題なくできる、足や膝や股関節などに問題がない人であれば大丈夫ですが、もし毎月の走る距離が十分ではなく、スピード・スプリント練習が苦手で、足や膝や股関節などに痛みがある場合はカーボンシューズからではなく、他のシューズを使用してランニングに取り組むことをオススメします。
あなたのランニングの目的が、この先何年も健康的にランニングを楽しむことであるならば、カーボンシューズで短期的にスピードを上げることはおススメすることはできません。
しっかりとランニングが楽しめるようなランニング習慣、ランニングに必要な走力作り、身体のケア、そして衝撃が少なくなるような走り方が身についてからカーボンシューズに挑戦しても遅くはないと思います。私の経験上ですが、フルマラソンでもサブ3まではカーボンの力を借りずに脚を作っていく方が健康的です。
速く走ること、タイムを出すことに焦らないようにランニングライフを楽しみましょう。
6.科学的にパフォーマンスを上げるコツは…
科学的に証明されているパフォーマンスを上げるコツとしては
- 170〜190の間のピッチで走ること
前述に挙げたケイデンスのことです。1分間にどれだけの歩数で走るかが重要です。
- 筋トレ(ストレングストレーニング)
主にスクワット、カーフレイズ、ランジなどの重力に反するトレーニングが重要です。
- 睡眠
質の良い睡眠が疲れを効率的に解消してくれます。継続したランニングには睡眠の質は欠かせません。
- 笑顔
ポジティブに走れているかが重要です。笑顔でいることは副交感神経を優位にします。副交感神経でいることは無駄のない走りを作り出します。距離やスピードに神経質になりすぎて、しかめっ面になっているとパフォーマンスが落ちていきます。
- 軽いシューズ
シューズの中でパフォーマンスと非常に密接な結びつきがあるのが、シューズの軽さです。やはり軽いほど、タイムが出しやすくなります。ただし、シューズの変更は非常にリスクがあることなので専門家と相談することをおススメします。
- ポラライズドトレーニング
低強度と高強度のトレーニングを交互に組み合わせたトレーニングのことです。現在低強度8割、高強度2割のトレーニングが良いとされています。
などがあげられます。
これらを見直して効率的にランニングで距離を走ること、速く走ること、気持ちよく走ること、継続して走れることを楽しんでください。
以上を踏まえて、怪我をしていてもしていなくてもランニングクリニックが定める科学的根拠に基づいて、効果的で効率的なランニング復帰の仕方・怪我のリスクの減らすランとの向き合い方を導いていきます。
ランニング障害に悩まず、楽しいランニングライフを手に入れていくために身体と自分のランニングの仕方に向き合っていきましょう。