明らかに身体の他の場所からの影響している
a. 腰から下に(骨盤・太もも・膝・脛・足首・足)過去に怪我・骨折、明らかな変形がある
b. 腰から上に(首・背中・肩)過去に怪我・骨折、明らかな変形がある
a. 腰から下に過去に怪我・骨折(例えば、スポーツや交通事故で足首周りや足の甲に骨折があったり、膝や太ももを怪我していたりなど)、明らかな変形(反り腰、O脚、X脚、踵の変形、外反母趾など)からの影響があると、腰の中でも比較的下の方のお尻と腰の境目に痛みが出たりします。
比較的座っていると楽で、立っていると腰の痛みを感じることが多かったりします。
b. 腰から上に過去に怪我・骨折(例えば、仕事や勉強や趣味や交通事故で首こりや頭痛や背中の痛みが頻繁にあったり、野球やバレーボールや大人になってからの四十肩・五十肩によって肩を痛めていたりなど)、明らかな変形(頭や首が前に出ている、背中が丸い、肩が前に出ている、鎖骨を昔骨折して曲がっているなど)からの影響があると、腰の中でも比較的上の方の背中と腰の境目に痛みが出たりします。
比較的立っていると楽で、座っていると腰の痛みを感じることが多かったりします。
このように長引く腰の痛みは腰以外の場所から影響していていないかをまず調べる必要があります。
腰自体を何回も痛めている
何回もぎっくり腰をしている
腰自体を何回も「ギクッ」痛めている場合は、腰自体の組織、もしくは腰を支える体幹(お腹や骨盤)が著しく固まってしまっている可能性があります。
腰・体幹のどの組織が痛みに影響しているかを調べる必要があります。
原因が思い当たらない
a. 五感の乱れ
b. 運動不足や加齢による身体の適応能力の低下
c. 内臓の不調、.自律神経の乱れ
d. 生活習慣の乱れ
a. 人間の身体には、五感と呼ばれる視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚があり、それ以外にも身体の動きを感じる前庭覚(ぜんていかく)、筋肉の状態を感じる固有受容覚(こゆうじゅようかく)があります。
この感覚によって外界(環境)と自分の身体の状態を脳で感じ取り、その情報に合わせて身体が自由に働きます。
必要な情報を五感の感覚器官から受け取って、適切な運動・動作と結びつけています。
五感が乱れていると、五感から適度な情報が取れなくなり、姿勢や身体の緊張度合い、動きのバランス感覚などがエラーを起こしてしまいます。
この五感の崩れからくる身体の崩れが痛みを長引かせている可能性もあります。
これをコップの水で例えるとわかりやすいです。
蛇口の水は痛みになりうる刺激で、コップの水の量は痛みになりうる刺激の蓄積量、コップの水が溢れたら痛く感じるとします。
五感の感覚低下はコップ自体の容積の低下を引き起こしています。
b. 運動不足や加齢による身体の適応能力の低下も慢性痛に影響します。
これもコップの水で例えるとわかりやすく説明できます。
五感の低下と一緒で運動不足や加齢による身体の適応能力の低下は、コップの容積が小さくなっているのと一緒です。
昔と同じような生活をしていても、コップの容積が小さくなっているので痛みが感じやすくなっています。
c. 内臓にはさまざまな不調があります。以下内臓の不調とその症状の例を記入します。
消化器系の不調 | 便秘、胃もたれ、逆流症食道炎、腹痛、食欲不振、胸やけ、吐き気、嘔吐、のどのつかえなど |
循環器系の不調 | 末端の冷え、胸痛、息切れ、呼吸困難、動悸、むくみ、失神発作、眩暈、背中の痛み |
泌尿器系の不調 | 頻尿,尿もれ,腹痛など |
呼吸器系の不調 | 息苦しさ、息切れ、咳、痰がらみ、胸の痛み、いびきなど |
生殖器系の不調 | イライラ、不安、活力不足、情動の不安定性、排尿障害、皮膚の乾燥(張りがない)、眠れない、月経時痛、生理不順、不正出血、不妊傾向、下腹部の痛み/腰痛、閉経よる影響(女性ホルモンの低下)、ホットフラッシュ、めまい、動悸、発汗など) |
内分泌の不調 | 汗をかきにくい、やる気がでない、コレステロールが高い、血糖が高い |
内臓の不調がある自律神経が乱れます。
または自律神経が乱れがあると内臓の不調を引き起こす可能性があります。
自律神経の乱れがあっても、内臓の不調があっても痛みが感じやすくなる傾向にあります。
内臓の不調があるとコップの水の蓄積量が多すぎて、水を入れたらコップから水が溢れてしまいます。
内臓の不調があると知らぬ間にストレスを蓄積し、痛みを感じやすくなっている可能性があります。
d. 生活習慣の乱れとは、日常的な姿勢や動きの習慣、食の習慣、睡眠の習慣、運動習慣などが乱れている状態です。
これによって痛みの刺激が多くなったり、内臓の不調や自律神経の乱れが出たり、五感の感覚低下を起こしたり、代謝の低下、体力の低下を引き起こします。
このように何かしら身体に対して影響があるため痛みを引き起こします。
その問題を取り除くことによって痛みが減っていきます。
腰痛に対する筋膜調整
腰に対して影響を与えている他の身体の部位や何回も痛めている腰や体幹、五感・内臓・自律神経の乱れている原因の場所などを調整していきます。
腰痛に対するセルフケア・習慣変容
自分の身体を理解して、解決方法を知り、自分でできることをコツコツ行うことで身体がちょっとずつ改善していきます。セルフケアや習慣変容を行うことで、根本原因に気づいたり、より自分の身体を大切にしたり、治せる自信がつきます。
腰痛にならないように耐性を高めるためのトレーニング
怪我をして組織が壊れてしまったりまたは病気やしたり年齢を重ねて組織が衰えると組織や筋や関節の柔軟性、筋力(周辺の筋力)、可動域、バランス能力、連動性が低下などが負荷に耐えられなくなってしまいます。
日常生活でも、仰向け → 四つ這い → 座る → 立つ → 歩く → 階段を登る → 階段を降りる →早く歩く → 小走りするなど空間の中で姿勢や動きを変えることに応じて負荷がかかります。
また同じ姿勢や動きでも1分続けるのと1時間続けるのでは負荷の蓄積が異なります。
このように同じ日常生活でも負荷のかかり方は人それぞれになります。
立つのは痛くないけど歩くと痛い場合、歩くのは大丈夫だけど階段を登るのは痛い場合などはその痛い動作に身体や組織が適応できていない可能性があります。
ましてや日常生活は大丈夫だけど、スポーツをすると痛い場合などはその走る、ダッシュする、負荷をあげるなどのストレスに適応できていない状態です。
上記のように毎日のストレスは、活動レベルにより変化します。痛みが出る場合は、そのストレスが痛みの限界よりも多くなっている場合、痛みの原因となります。
このように今までは負荷に耐えられていたけど、怪我を起点に組織の痛みに耐えられる限界値が低くなってしまい、物理的ストレスに対しての耐えられなくなっても痛みの感じやすさを増大させ、痛みが慢性化する要因になります。
そのためのその負荷に耐えうるために身体を作っていく必要性があります。
- 首を支える
- 腰を支える
- 肩を支える
- 上半身を支える
- 股関節を支える
- 膝を支える
- 足首を支える
など重力に耐えるための身体の力が必要になっていきます。
また
- 歩く
- 階段を登る/降りる
- 長時間立ち続ける
- 長時間座り続ける
- 走る
- ドライヤーを持ち続ける
- 重いものを持つ
- ものを投げる
ための技術、管理方法、身体の力、可動域も必要になっていきます。
まずは自分の体重を支えられるようになることが目標です。
日常生活を快適に過ごすことできるように身体の身体の耐性を向上させることも人によっては必要になります。