精神的ストレス、物理的ストレス、社会的ストレス、生理学的ストレスが蓄積しすぎたり、身体のストレス耐性が低下してしまうと疼痛過敏障害や鎮痛機能障害を引き起こします。
慢性化の原因について
Physio fitでは、慢性化するこの問題にもしっかり対応しながら身体づくりのサポートをさせていただいております。
内臓系の不調の分析
内臓系の不調とストレスの蓄積・ストレス耐性の低下は密接に結びついています。
内臓の不調は自律神経の不調を引き起こします。
自律神経の不調は内臓の不調を引き起こします。
内臓の不調と自律神経の不調は相互に関係しています。
内臓・自律神経を改善していき内臓・自律神経を良好な状態に保っていくことで疼痛過敏障害や鎮痛機能障害から抜け出していくことができます。
内臓系の不調は様々な症状を引き起こします。各臓器の不調と症状は以下のようなものになります。
内臓系の不調による様々な症状
睡眠障害 | 不眠症、睡眠不足、夜中に起きる、寝付けない、起きれない、日中眠いなど |
消化器系の不調 | 便秘、胃もたれ、逆流症食道炎、腹痛、食欲不振、胸やけ、吐き気、嘔吐、のどのつかえなど |
循環器系の不調 | 末端の冷え、胸痛、息切れ、呼吸困難、動悸、むくみ、失神発作、眩暈、背中の痛み |
泌尿器系の不調 | 頻尿,尿もれ,腹痛など |
呼吸器系の不調 | 息苦しさ、息切れ、咳、痰がらみ、胸の痛み、いびきなど |
生殖器系の不調 | イライラ、不安、活力不足、情動の不安定性、排尿障害、皮膚の乾燥(張りがない)、眠れない、月経時痛、生理不順、不正出血、不妊傾向、下腹部の痛み/腰痛、閉経よる影響(女性ホルモンの低下)、ホットフラッシュ、めまい、動悸、発汗など) |
内分泌の不調 | 汗をかきにくい、やる気がでない、コレステロールが高い、血糖が高い |
また、これらの内臓系は背骨や骨盤、頭や首から出ている神経がコントロールをしています。
背骨から交感神経の信号が出て交感神経が高まったり、脳や延髄や骨盤から副交感神経の信号が出てを高まったりします。
副交感神経には内臓を働かせて酸素や栄養素を体に供給し身体を治す役割も担っています。
内臓の不調を改善するためには、
背骨や骨盤、頭や首の動きの制限や組織の硬さや
顔の表情・表情筋の硬さなど
肋骨や背骨や内臓の動きや触った硬さ
五感の状態や皮膚や目、口、鼻、耳の周りの硬さ
などを総合的に分析していく必要があります。
背骨や骨盤、頭や首の動きの制限や組織の硬さ
顔の表情・表情筋の硬さ
五感の状態や皮膚や目、口、鼻、耳の周りの硬さ
肋骨や背骨や内臓の動きや触った硬さ
などを改善していくことで内臓系へ良い影響を与えていきます。
内臓が整えっていくと自律神経も次第に改善していきますので、疼痛過敏障害や鎮痛機能障害から徐々に抜け出し痛みが緩和していきます。
自律神経・内臓の施術
顔や背中やお腹、またはリンパ節の近くや四肢を皮膚、皮下脂肪、筋膜、靭帯、筋、腱の硬さや伸び、出力を確認し手や肘や機械などを使って固まった動きを改善していきます。
背骨や骨盤、頭や首の動きの制限や組織の硬さ
顔の表情・表情筋の硬さ
五感の状態や皮膚や目、口、鼻、耳の周りの硬さ
お腹の硬さ、内臓の周囲の硬さ
リンパ節の硬さ
手足末端の硬さ
などを施術を通して変えていく、変えていくきっかけを与えていきます。
またWINBACKという機械もここでは使っていくこともあります。
WINBACKとは
自律神経の機能を高めるためのセルフトレーニング/セルフケア
自律神経の機能を高めるためには様々な方法があります。
一部紹介します。
首の後ろ・肩甲骨の間の柔軟性を高めるエクササイズです。
心臓や肺を司っている交感神経が肩甲骨の間から出ています。
肺の動きや循環を高めるエクササイズの一例です。
背中の横側・腰の柔軟性を高めるエクササイズです。
肋骨や腎臓の近くの筋肉、背中全体を覆っている筋肉や皮膚を伸ばすことができるエクササイズです。
呼吸の動きや腎臓の機能を高めるエクササイズの一例です。
足趾の動きを高めるエクササイズです。
足の指の硬さは足のむくみや姿勢や足の循環に関わります。
脚の循環の改善を促すエクササイズの一例です。
その他にも、分析結果や生活状況に合わせて様々な自律神経ケアエクササイズやケア方法があります。
自分に合ったケア方法を実践していくことで習慣が変わり、身体も変わっていきます。
身体の耐性の高めるためのトレーニング
怪我をして組織が壊れてしまうまたは病気やしたり年齢を重ねて組織が衰えると組織や筋や関節の柔軟性、筋力(周辺の筋力)、可動域、バランス能力、連動性が低下などが負荷に耐えられなくなってしまいます。
日常生活でも、仰向け → 四つ這い → 座る → 立つ → 歩く → 階段を登る → 階段を降りる →早く歩く → 小走りするなど空間の中で姿勢や動きを変えることに応じて負荷がかかります。
また同じ姿勢や動きでも1分続けるのと1時間続けるのでは負荷の蓄積が異なります。
このように同じ日常生活でも負荷のかかり方は人それぞれになります。
立つのは痛くないけど歩くと痛い場合、歩くのは大丈夫だけど階段を登るのは痛い場合などはその痛い動作に身体や組織が適応できていない可能性があります。
ましてや日常生活は大丈夫だけど、スポーツをすると痛い場合などはその走る、ダッシュする、負荷をあげるなどのストレスに適応できていない状態です。
上記のように毎日のストレスは、活動レベルにより変化します。
痛みが出る場合は、そのストレスが痛みの限界よりも多くなっている場合、痛みの原因となります。
このように今までは負荷に耐えられていたけど、怪我を起点に組織の痛みに耐えられる限界値が低くなってしまい、物理的ストレスに対しての耐えられなくなっても痛みの感じやすさを増大させ、痛みが慢性化する要因になります。
そのためのその負荷に耐えうるために身体を作っていく必要性があります。
- 首を支える
- 腰を支える
- 肩を支える
- 上半身を支える
- 股関節を支える
- 膝を支える
- 足首を支える
など重力に耐えるための身体の力が必要になっていきます。
また
- 歩く
- 階段を登る/降りる
- 長時間立ち続ける
- 長時間座り続ける
- 走る
- ドライヤーを持ち続ける
- 重いものを持つ
- ものを投げる
ための技術、管理方法、身体の力、可動域も必要になっていきます。
自重や重りをトレーニングやストレッチ、ウエイトトレーニングやボディワークなどのエクササイズがこれらに当たります。
または、歩いたり、実際に階段を登ったり、走ったり目的と同じ動作をしながら身体を適応させていくことも必要になります
これらをご自身に合った負荷で(負荷が合わないとまた怪我をします)、少しずつレベルアップを図る必要性があります。
股関節で身体を支える力を高めるエクササイズです。
重心の掛け方、膝の使い方、からだ傾け方など、何気ない動きにも正常に使う技術があります。
エクササイズの一例です。
五感のケア/アドバイス
五感を使うことで様々な自律神経にまつわるホルモンが内臓や脳などから分泌されます。
産生する場所 | 作用 | |
オキシトシン | 脳下垂体後葉 | 愛着、社会交流性、他者への愛 |
セロトニン | 縫線核 | 副交感神経を促す 気分や食欲、睡眠を抑制する |
セロトニン過剰 | 不安・錯乱・発汗・心拍数の増加・発熱・体の震え・筋肉のけいれん・吐き気・頭痛・昏睡など | |
ノルアドレナリン | 扁桃体 | 交感神経を高める |
ノルアドレナリン過剰 | 不安や恐怖、焦燥や取り乱す状態が出現、頻脈、冷や汗 | |
コルチゾール | 副腎 | 糖質・脂質・たんぱく質代謝の調節、血糖・血圧の上昇作用、及び抗炎症・抗アレルギー作用などの生理作用、ストレスホルモン |
ドーパミン | 側坐核 | 快感、多幸感、意欲、ポジティブ |
Β-エンドルフィン | 視床下部、脳下垂体 | 疼痛管理、報酬効果、行動の安定などをもたらす |
使いすぎている五感の感覚は疲労を起こし、不快な感覚になってしまうことがあります。
そのため、不快な感覚から遠ざけたり、新しい感覚を刺激を与えたりして逆に快適な感覚へ調整する必要性があります。
- 不快な感覚から遠ざける方法
- 不快な感覚を改善する方法
- 快適な感覚刺激を与える方法
- 快適な感覚へ調整する方法
などもアドバイスしていきます。
不快な感覚から快適な感覚へ調整していくことで、自律神経が改善され内臓の動きも変わっていきます。
この五感の変化からも疼痛過敏障害や鎮痛機能障害が改善に向かっていきます。
習慣化・コーチング
自分の身体を理解して、問題点が抽出され、改善の道筋が見えてきたら実践していきます。
コンフォートゾーンとは心理学の用語で、「安心できる/自分をコントロール下にある」という領域です。
今までの生活習慣、人間関係、食の嗜好など馴染みがあって心地よく感じる事柄、空間のことです。
フィアゾーンとは、慣れ親しんだものから離れようとするとき人は自信が持てず、コンフォートゾーンに戻ろうと言い訳を探します。
「自分には無理」「自分にはまだ早い」など自身が持てない状態です。
やらずに終わってしまう、続くかずにやめてしまうのがこのゾーンの特徴です。
ラーニングゾーンとは、学びと経験が得られる領域です。
初めは不安に思えることも学びと経験を得ることによって、次第にコンフォートゾーンになって習慣化していきます。
最初は辛く苦しかったことも続けることによって次第に普通の領域が広がっていきます。
パニックゾーンとは、焦りでやり過ぎてしまって肉体的、精神的にストレス過多になり逆効果な領域です。
適切な量や負荷でない領域ですので、量や負荷を調整する必要があります。
自分の身体を変えていくときもこのようにコンフォートゾーンから抜け出し、フィアゾーンを乗り越え、ラーニングゾーンで経験を得ていく必要があります。
そして少しずつコンフォートゾーンを広げていくことで習慣も身体も変化していきます。
しかし、真面目な人ほどラーニングゾーンを通りこえパニックゾーンまでやってしまい、逆効果になることがあります。
Physio fitでは、ラーニングゾーンで頑張れるように、コンフォートゾーン・フィアゾーンから背中を押し、または寄り添い、パニックゾーンに行きすぎないように肩を叩きたいて現状をお伝えしていきます。